不動産のソーシャルレンディングサービスの中で、オーナーズブック(Ownersbook)は業界トップクラスの人気を獲得しており、一万円の少額からも不動産投資が行えるなど、初心者の方でも挑戦しやすいサービスです。
また、全ての案件に不動産担保がされているので、リスクが低く大口の投資にも適しています。
今回は、そんなオーナーズブックについて、どんな企業なのかといった初歩的な疑問から、評判や利回りについてまで解説していきます。
オーナーズブック(Ownersbook)とは
オーナーズブック(Ownersbook)とは、ロードスターキャピタル株式会社が運営を手掛けているソーシャルレンディングサービスのことです。
他のソーシャルレンディング業者と異なり、不動産案件に特化しているため、投資家が得られる投資案件の情報が多く、貸し倒れのリスクが少ないことで高い評価を得ています。
また後述しますが、オーナーズブックを立ち上げた創始者自身が不動産のプロであるため、投資家も安心して資産運用しやすい環境が整っています。
オーナーズブック設立の背景
オーナーズブック(Ownersbook)は、東京大学を卒業し、ゴールドマン・サックスへの勤務経験もある岩野達志氏によって2012年に設立されたロードスターファンディング株式会社が運営するソーシャルレンディングサービスです。
元々、ロードスターファンディング社は、不動産鑑定士でもある岩野氏のもと、不動産関係の業務をおこなっていました。
その後、2013年に第三者割当増資で資金調達を果たし、2014年からソーシャルレンディングサービスに進出し、オーナーズブックを開始します。
オーナーズブック(Ownersbook)が投資家の注目を浴びるのは、もともとロードスターファンディング社が、不動産関係の業務をしていたことに加え、岩野社長自身が、不動産鑑定士という難関資格を所持している不動産のプロであることが、関係しています。
不動産投資のソーシャルレンディングサービスであるオーナーズブックにおいて、それらは大きな信頼性と投資先としての期待に繋がっており、多くの投資家から、支持を獲得するにいたりました。
投資先としてオーナーズブックの特徴はなにか?
不動産融資のソーシャルレンディングサービスであるオーナーズブックでは、主にメザニンローンに投資をすることになります。
通常、企業が融資を受ける際には、シニアローン(銀行融資)が用いられますが、それだけではお金が足りない時などに、メザニンローンが用いられます。
“メザニン”とは直訳すると、“中2階”の意味であり、ローンの回収リスクが中くらいであることを意味します。そのため、シニアローンよりも投資リスクが増しますが、それ以上に融資の規制が少なく、利回りを大きく設定できるので、大幅なリターンが期待可能です。
またオーナーズブックでは、創始者が不動産のプロであり、しっかりとした目利きした不動産を選んでいるため、不動産価値の担保が徹底されており投資対象として安心できる利点があります。
また、ロードスターファンディング社は、東証マザーズに上場しています。
それらの理由から、不動産価値が上がりやすく、利回りの高額化が期待できる一方で、担保と企業体力によって、ミドルリスクの可能性が低くなっているのが、最大の特徴です。
オーナーズブックの評判と留意しておく点
投資家からの評判から、これからオーナーズブック(Ownersbook)を利用するあなたが知っておくべきポイントについてまとめていきます。
オーナーズブックの悪い評判・不安の声
オーナーズブックの悪い評価としてよく挙がるのが、人気すぎて投資ができないことです。
自営業の35歳男性の口コミによると、せっかく投資しようと思っても案件が少なく、なかなか投資するチャンスが巡ってこないとのことでした。
また、OLの45歳女性の口コミでは、他のサービスと比べた際の利回りの低さや手数料の高さについて否定的な意見が書き込まれています。
本当に投資がしたくてもできないのか、他に比べて手数料が高いのかなどについて次項で解説します。
悪い口コミの中で留意しておく点
オーナーズブックでは、担保や不動産のセレクトなどで、リスクの軽減を徹底していることもあり、案件が少しずつしか表示されません。
そのため、案件の争奪戦が起きており、いざ投資したい時に投資ができないという状況が発生します。
しかしながら、これらはメールチェックや更新時間にサイトに貼り付くなどすれば、回避することも可能です。
またオーナーズブックの手数料にも悪評がでています。ただ手数料に関しては、他に比べてずばぬけて手数料が高いということはありませんが、相場平均からみたらやや高く設定されていますので投資家によってはこの点をデメリットと感じる方もいるようです。
手数料が高いのは、単に不動産の担保分析をおこないリスクを徹底的に軽減しようとした結果です。そのため、この理由を知っていれば一概に手数料が高いからダメということはないことがわかるはずです。
要は、手数料の安さをとるのか投資の安全性をとるのかは投資家のスタンスの差になるということですね。
オーナーズブックの良い評判・期待するポイント
オーナーズブックの良い評価として、多くのユーザーから挙がっているのは、その信頼性です。
25歳男性自営業の方の口コミでは、サービス内容といい運営企業といい、ソーシャルレンディングサービス界随一の信頼性があると絶賛されています。
また、38歳男性会社員の方による口コミでは、社長や会社が不動産に精通しているため、出される案件すべてが堅実であり、投資をするにあたって、安心して実行できるとやはり信頼性の面で、高い賞賛を受けています。
良い口コミの中で評価しておきたい点
オーナーズブックの不動産投資は、専門家からも評価されるほどの高い信頼性を持ち合わせています。
1万円からの少額投資からチャレンジできるソーシャルレンディングサービスであるにも関わらず、不動産の担保がしっかりしており、案件も安全性が徹底された良質な案件が多いからです。
また、企業の情報も多くが公開されており、サービスを続けていく上での体力なども十分に兼ね備えています。
オーナーズブックには、仲介手数料が他に比べ少々高かったり、高い利回りの案件が少ないなどといった面がありますが、それらは、決して否定的な面ではなく、オーナーズブックが安全な運営をしていることの証左でもあります。
手数料の高さは、その分利回りを確定するという根拠があり、高い利回りの案件もリスクの面から取り扱わないということです。
オーナーズブックの実績
オーナーズブック(Ownersbook)の実際の実績をみてきます。
2018年までに75件のファンド、約33億円の金額を集めており、物件の投資募集総額としては、3000万~5000万円の額が1番多くなっています。
オーナーズブックの融資先
オーナーズブックの主な融資先となっている物件は、東京都内のオフィスやマンションです。
しかしながら、過去の実績では、大阪市のマンション用地や江東区の商業用ビルなどへの融資もおこなわれており、融資先が限定されているということはなさそうです。
また融資先の情報の開示についても、ある程度の場所や物件内容・稼働率などは明示されますが、詳細部分までは明らかにされていません。またその案件に対する直接投資の有無も不明です。
オーナーズブックの利回り
オーナーズブックの利回りは、実績からすると多くが平均5%ほどとなっています。
まれに高額な利回りの案件もあり、その際には、約15%ほどの利回りです。
運用期間としては、平均して25ヶ月ほどですが、運用期間よりも早く貸付金が返済される早期償還も頻繁におこなわれており、物件によっては、投資期間が短くなります。
早期償還は決してデメリットなどではなく、早期償還がおこなわれるほど物件の融資が成功した証拠でもあります。
初めて投資する方にとってオーナーズブックはどうか
オーナーズブックは、投資案件の安定性を考えると、初めてソーシャルレンディング投資を実践する方にも安心して始められやすいのではないかと考えています。
不動産投資案件のソーシャルレンディングの場合、多くが10万円などの高額からのスタートとなっていますが、オーナーズブック(Ownersbook)は不動産投資案件で1万円の少額投資からスタートすることができます。
少額投資できる不動産型ソーシャルレンディングは少ないため、軽い気持ちで投資をスタートしてみたい・お試し感覚で投資の仕組みについて勉強したいという方にはオーナーズブック(Ownersbook)はやりやすい業者になるはずです。
もちろん1万円では儲けは薄いですが、たった1万円で投資のイロハを学べるという機会になるだけでも、投資にチャレンジするメリットは、大変大きいです。
また、初心者でなくともオーナーズブック(Ownersbook)は不動産のプロが目利きをした案件が多いので、投資家にも安心して取り組める環境が揃っています。
オーナーズブック(Ownersbook)は手数料は少々高いですが、それすらも補うほどの高い信頼性と安全性に裏付けられた初心者に最適のサービスです。